2024年任天堂株主総会に参加。受け継がれる山内元社長の精神。

2024年任天堂株主総会に参加にしてきました

2024年6月27日、我らが任天堂の株主総会に参加してきました。
2024任天堂株主総会
任天堂のゲームを遊んで育った世代かつ株式投資をして始めて購入した株が任天堂だったので(単元未満でしたが)思い入れのある会社なのです。

2024任天堂株主総会
株主総会は平安神宮近くの「みやこめっせ」で開催。
お土産の配布はありませんが(残念)会場入り口で希望者はペットボトルのお茶がいただけました。

気になる質疑応答

株主総会は業績報告、会社運営に関わる議案の議決、質疑応答が行なわれますが気になるのはやはり質疑応答ですね!
新型のSwitchの情報は果たして聞けるのか!?

2024年任天堂株主総会の質疑応答はこちらの任天堂公式ホームページから確認できます(PDFが開きます)

任天堂 第84 期 定時株主総会質疑応答(要旨)

当たり前ですが新型Switchの情報は今年度末までにアナウンスしますとのことでした。

他に気になった質問は宮本茂さんへの質問2点

宮本さんへの質問

任天堂のこれから

質疑応答Q8
米国のユニバーサル・スタジオ・ハリウッド内に 『スーパー・ニンテンドー・ワールド』がオープンするなど、任天堂ビジネスの幅が広がっている。今後の任天堂がどのような道を歩んでいくのかお聞きしたい。
質疑応答A8
代表取締役フェロー 宮本茂:
現在、京都府宇治市に当社の歴代の商品を通じて任天堂を知っていただくための施設として「ニンテンドーミュージアム」の開業を準備中です。「ニンテンドーミュージアム」の展示を見ながら任天堂の歩みを振り返ると、ちょうどひとつの節目を迎えたように感じます。任天堂のビジネスは花札やかるたから始まり、さまざまなビジネスを展開した後に、エンターテイメントに徹することを決め、その結果、幸いなことにビデオゲームに出会いました。ビデオゲームの世界においても、任天堂は競合他社と争うのではなく、独自の道を歩んできました。10年ほど前から、ゲーム専用機ビジネスだけでは世界中の人々に任天堂のエンターテインメントを届けるには限界があると感じ、モバイル、テーマパーク、映画など、ビデオゲーム以外でお客様に任天堂を知っていただく機会をつくる取り組みを続けてきて、最近ようやく手応えを感じ始めたところです。

そういったなかで、大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは『ドンキーコング・カントリー』がオープンする予定ですし、来年にはフロリダ州オーランドで建築が進んでいる UniversalEpic Universe において、『スーパー・ニンテンドー・ワールド』がオープンする予定です。さらに、ユニバーサル・スタジオ・シンガポールでも『スーパー・ニンテンドー・ワールド』がオープン予定ですし、そのほかにも映像なども様々な展開の準備をしています。

結局は任天堂のどんなゲームを買ってもらうかということではなく、世界中のお客様に任天堂をどのようにして選んでもらうかが大事だと考えています。お客様に「自分の子どもに任天堂の商品を与えたい」と思っていただくだけではなく、自分も楽しみたいと思っていただくことが必要で、そんな「任天堂を選んでもらう理由をみんなで作ろう」と社員には話をし、実際に取り組んでいます。そうすることで、どんな商品も世界中の人々に選んでいただける可能性があります。

任天堂は生活必需品や日用品を作っているわけではありません。新しい付加価値を作って興味を持ってもらい、常に大ヒット商品というホームランを狙うことを繰り返せれば、将来においても任天堂は家族にとって必要なブランドになっていくと考えていますし、それを続けていきたいと思います。

若い世代への引き継ぎ

質疑応答Q14
任天堂において中核を担ってきた開発者の高齢化が進んでいると思う。今後のゲーム制作において若い世代への引き継ぎや移行は考えているのか。
質疑応答A14
古川:
開発者の世代交代は当社にとって非常に重要な課題ですが、順調に進んでいると思っており、全く不安は感じていません。若く優秀な開発者がたくさんいる会社だと思っています。宮本:
取締役のなかで私は最年長ですが、快適に仕事をしています。
新しいゲームの開発については、若い世代の開発者でつくれる体制になっており、順調に引き継ぎはできていると考えています。

ただ引き継いだ層もある程度の年齢になっていますので、さらにもっと若い層に引き継げていけたらいいなと思っています。
個人的には「つくる」ということをしていないと日々が楽しくないし、つくれなくなっていくので、『Pikmin Bloom』のようなモバイルアプリや、映像などの新しいメディアに関わっています。

これからもゲーム開発にしっかりと関わるケースもありますし、世界中で受け入れてもらえるような新しいIPをつくることや、面白そうなことに積極的に関わっていこうと思っています。

「「つくる」ということをしていないと日々が楽しくないし、つくれなくなっていく」というのは生粋のクリエイターさんならではの言葉だと思います

2024任天堂株主総会
ナタリーさんも言っています。
この2つの返答には、任天堂3代目社長の山内溥さんの考えを受け継ぎつつも柔軟に変化している任天堂を感じました。

山内溥(組長)

山内溥 - Wikipedia

山内元社長の言葉

ゲームグラフィックTV3第9回 任天堂 山内溥特集2

ゲームグラフィックTV3第8回 任天堂 山内溥特集2(8:23)
一つでもおもしろいゲームがあればそのソフトに集中してマーケットを維持できる。
テレビゲームは娯楽であって人間の生活にとってあってもなくてもいいもの。金を払ってつきあう義理は無い

ゲームグラフィックTV3第10回 任天堂 山内溥特集3

ゲームグラフィックTV3第8回 任天堂 山内溥特集3(9:10)
ゲームそのものがおもしろくないと一般のユーザーには通用しない。
ハードだけのマーケットでは無い。ハードが売れるかどうかはソフト次第。
急いで開発して質の悪いソフトを作ってもそれはメーカーにもユーザーにも不利益をもらたらす。
市場を圧迫することになる

ゲームグラフィックTV3第11回 任天堂 山内溥特集4

ゲームグラフィックTV3第8回 任天堂 山内溥特集3(7:20)
ゲーム以外には絶対に手を出すな

と山内元社長は言われていましたが、それを踏まえつつ現在の任天堂はゲームという任天堂の資産を最大限に活かして映画やアミューズメントパークと相乗効果を狙う事業方針のようでとても考えられていると思います。

開始10:00、終了11:23と約1時間30分の株主総会でした。行って良かったです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました